KentaroS1220-PUAのブログ

徒然なるままに。

ナンパはナイフ

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3月某日。

 

けんたろは、合宿でとある地を訪れていた。

春は目の前とは言えど、まだまだ寒い。

どんな3日間になるんだろうと期待と不安を胸に合宿は始まった。

 

 

「よろしくお願いします。今日から担当のA子です。」

 

 

A子は合宿施設に勤める同い歳の女の子。不覚にも、可愛いなと思ってしまった。でも今日はナンパしに街に出てるのではないし、リア友達と来ているから手を出すのはよくないよなぁと理性が働く。

 

一緒に来ていた同期に少しチャラい子がいた。B君。一緒に飲みに行くと、彼はすぐ店員さんに話しかける。しかも、距離も詰め方が絶妙に上手い。正直B君といる時は安心出来る。どうやら、B君もA子のことをいいなと思ったよう。

 

「けんたろ、夜にA子と遊びに行こうぜ。」

「おけおけ、こいういうのホンマ楽しいよな。(笑)」

 

いつものことだな、と思って二つ返事をした。内心、これからの展開に期待を膨らませていた自分がいた。

 

あの時は『いつものこと』という感覚が一番怖いものだとは気付いてなかった。

 

合宿中、A子と絡む機会は多かった。一緒に飲みに行けるくらいにはなれたなーって思ってたら、案の定月末に2・2で飲みに行くことになる。

 

 

3月末、アポ当日。

U街はいつものように帰宅ラッシュでごったがえしていた。コンコースを通る。美人がいないか目をこらしてしまう、ただただ怪しいだけなので悪い癖だ。(笑)

 

僕たちは少し早く着き過ぎたので、軽く乾杯。

「何話すんかな??(笑)」

とB君が言う。けんたろも本当に同じことを思っていた。即るわけにもいかないし、ゴールが全く見当たらない。結局、どうするつもりか決まらないままアポへ向かう。

 

 

少し集合時間に遅れた。少しおめかししたA子は更に可愛くなっていた。普段あまり言わないけれど、思わず「雰囲気違うね。」って言ってしまった。

 

初めはお互い緊張感があったけど、飲み始めると本当に楽しかったな。たらふく飲んで食べた気がする。程よい酔いと春風に気持ちいい気分に浸りながら、店を出る。

B君とA子の友達は終電で帰ると行っていたのでお見送り。

 

お、ということはそこからけんたろとA子のデートになった。

 

行く場所は分かっているよね。東通りへ戻ってホテルへ。

 

即。

 

 

 

 

 

 

 

 

と言いたい所だけど、爆睡してしまう。少し疲れていたのかな。

 

「けんたろ君、けんたろ君。」

 

A子の声で目が覚めた。あぁ朝か、しかもこんな時間。もう昼前だった。

 

速攻でシャワーを浴びて、いちゃつこうとする。

「え、、、。」

 

A子から緊張と不安の混じった声が。

A子はjojoだそう。だから、怖いって言われる。

 

どうしよう。葛藤した。即りたい、でも良くないのは分かってる。

そんな時に頭に浮かんだのはこの言葉。

 

『いつものこと』

 

ナンパを始めてセックスという行為が普通になりつつあり、自分にとっては日常の一部にしまっていた。きっと相手にとってのセックスは大切なもののはずなのに。

 

いつものことだし、と思って手を出した。挿入は避けたけど。

 

いつものようにこなして、いつものようにシャワーを浴びて、いつものように清算して、いつものように別れ際に手を振った。いつものように「ありがとう、楽しかったよ」って言う。本当に思っているのか自分でも分からないような言葉を伝える。いや、言ってるだけで伝えようとはしてないのかもしれない。

 

 

 

 

 

数日後、、、

 

ラァイン♪

「もうA子には近ずかないで下さいね。」

 

一緒に飲んだA子の友達からのライン。やっと、自分が良くないことをしたんだなあと感じた。おそらくA子を傷つけた。

ホテルでA子は言っていた。

「大丈夫?怖いかな?」

「うん、怖い。好きになったらどうしようって。」

 

けんたろはその時笑って流してしまった。A子の気持ちを考えれてなかった。

 

 

当たり前だけど、もうA子には会わない。寂しさもあるけれど、速攻A子とのラインを開いてblockのボタンを押した。

 

 

ナンパってナイフのようなものなのかと感じた。研げば研ぐ程、よく切れるようになる。人によってはスト高でもハイスぺでも簡単に口説けるようになるんだろう。でも、使い方を間違えると、簡単に誰かを傷つける。経験の浅い子やピュアな子にとっては危険すぎるよね。

 

『女の建前、本音理論』。女性は口では拒むけど、体に訴えかければどうしても相手に好意を抱きがち。体に訴えられて好きになってしまって、でももう興味を持って貰えなくて泣いてる子がいるんじゃないかと思ってしまう。

 

『ナンパはボランティア』。界隈でよく言われる言葉。確かにそんな1面もあると思う。サラッと通りかかったナンパ師が1人の素敵な女性に『心躍るような暇つぶし』の時間を与えられる。すごく素敵だよね。でもどれだけで割り切れている子がいるのかな。

 

 

けんたろは即数が多くないのでナンパ師として経験は浅い方だと思う。でも、振り返ってみるとこの約半年間で傷つけてしまった女の子は何人かいるって思った。ナンパした子でも、リア友でも。やっぱりリア友に中途半端に手を出すのはよくないよね。

手塩にかけて育てた息子がナンパしてるなんか知ったら、親はなんて言うんだろうとか考えてしまう。泣かせてしまうのかな。

 

 

誰も傷つけずにナンパするなんて無理なんだろうけど、傷つけるのは出来るだけ控えていきたいな。相手のためにも、こちらから突き放すべき時もあるんだなと学んだ。

 

失敗からしか学べない、ってカッコ悪い。

でも、失敗は何よりの特効薬だから一番心に染みる。

もうしないでおこう、これはいけないって心から思えた。

 

感謝すべきは女の子に対してだな。きっと男女の神様は見ているから、誰かを傷つけた分だけ自分が失敗したり、上手くいかないことも増えるだろう。それが責任取りなのかな。